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マルチクラウドのセキュリティについて

公開日: |更新日:

マルチクラウドは、複数のクラウドサービスを組み合わせることで多様なセキュリティ面のメリットを享受できます。しかし、管理の複雑化やコスト増加といった課題も抱えています。この記事では、マルチクラウド環境におけるセキュリティの、メリットとデメリットを解説していきます。

マルチクラウドとは?

マルチクラウドとは、異なるクラウドサービスを目的に応じて組み合わせ、使用する運用形態です。シングルクラウドに依存せず、各クラウドの特性や機能を活用することで、効果的なIT環境を構築します。

具体的にはパブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドなど、異なるクラウド実装モデルやサービスモデル(IaaS、PaaS、SaaSなど)を組み合わせるのが一般的です。

マルチクラウドは自社に適切なクラウド環境を、柔軟に構築するためのアプローチと言えるでしょう。

マルチクラウドのセキュリティのメリットについて

リスクの分散によるセキュリティの強化

マルチクラウドでは、複数のクラウドプラットフォームを使用することで、一つのクラウドプロバイダーの障害やセキュリティ侵害が、全体のインフラに及ぼす影響を軽減できます。

これにより、単一障害点のリスクが減少し、セキュリティの堅牢性が向上するでしょう。

データの保護と冗長性の確保

マルチクラウド環境では、異なるクラウドプラットフォームにデータを分散して保管が可能です。そのため、一つのクラウドに問題が発生した場合でも、他のクラウドに保存されているデータは安全に保護され、ビジネスの継続性が保たれるでしょう。

規制遵守のための柔軟性

異なる地理的位置にあるクラウドプロバイダーを利用することにより、地域ごとのデータ保護規制に対応しやすくなります。国際的なビジネスを行う企業が、さまざまな規制要件を満たすことが容易になると言えます。

マルチクラウドのセキュリティのデメリットについて

管理の複雑化とセキュリティ維持の難しさ

マルチクラウド環境では、さまざまなクラウドサービスを管理する必要があり、それぞれのサービスごとに異なる管理体制が求められます。この複雑さはセキュリティの維持を困難にし、特に機密データの扱いにおいては、厳重なセキュリティ管理が不可欠です。

しかし、各クラウドベンダーのセキュリティポリシーが、自社のポリシーと一致しない場合があり、一貫したセキュリティ維持が難しい状況になるでしょう。

コストの増加

マルチクラウドの導入には、各クラウドサービスごとに別々の料金が発生するため、全体的なコストが高くなる可能性があります。特に、複数のクラウドサービスを効果的に管理し、適切なコストパフォーマンスを実現するためには、比較検討や専門家の助言も必要になるでしょう。

コスト増加を防ぐには、事前に複数のクラウドオプションを比較し、自社に適切なサービスを選定するのが重要です。

マルチクラウドのセキュリティ対策は慎重に進めよう!

マルチクラウドはセキュリティ面はもちろん、カスタマイズのしやすさや柔軟性など多くの魅力があります。しかし、複雑な構造であることから、専門的な人員の配置、教育が求められるでしょう。

以下の記事では、ほかにもクラウドのセキュリティ対策について解説しています。ぜひ参考にしてください。

ID管理・クラウドのセキュリティ対策コラム

Four Selections

無料トライアル×5,000種以上のアプリ・サービスに対応
シングルサインオン(SSO)
製品で比較

2024年4月19日時点でITreviewで「シングルサインオン」を扱っていると掲載されており、製品の公式HPが確認できた35社の中から、それぞれ「オンプレでスモールスタートでき、既存環境の変更をせずに使用できる唯一の企業」「今回調査を行ったクラウドシステムの中で、自社システムの導入社数実績が最も多かった企業(※編集チーム調べ)」「無料プランがあり、既存環境の変更をせずに使用できる唯一の企業」をそれぞれ選出。対応アプリ数と導入・サポート、費用で比較しました。

※横スクロールします。

オンプレミス

AccessMatrix
USO

AccessMatrixUSO
クラウド

Okta

Okta
クラウド

トラスト・ログイン

トラスト・ログイン
対応アプリ・
サービス
全てのアプリ
デスクトップアプリ webアプリ(saml対応) webアプリ(saml非対応)
7,000種以上
デスクトップアプリ webアプリ(saml対応) webアプリ(saml非対応)
5,000種以上
デスクトップアプリ webアプリ(saml対応) webアプリ(saml非対応)
導入・
サポート
  • SEによるSSOの環境を構築!初期費⽤無料!
  • SSO対象アプリの対応可否チェック
  • 日本語でのサポート体制
  • 初回トレーニングサポート付
  • アドレス登録で無料トライアル可能
  • 2020年9月日本法人設立、サポート体制を強化
  • マクニカネットワークス株式会社の場合、ユーザー専用のサポート閲覧サービスあり
  • オプションを除いた機能を無料でお試し可能
  • 全プラン(基本・プロ)にオペレーターサポート付き
  • 日本語でのサポート体制
料金
380円/ユーザー/月額
要問合せ
一般的な利用例は、月額2ドル~
330円/ID/月額

※選定条件:2024年4月19日時点でITreviewで「シングルサインオン」を扱っていると掲載されており、製品の公式HPが確認できた35社の中で.、下記の条件に当てはまるものをピックアップ。

・AccessMatrix USO
オンプレでスモールスタートでき、既存環境の変更をせずに使用できる唯一の企業

・Okta
今回調査を行った会社の中で、シングルサインオンを含む自社提供サービスを導入している会社の数が18,000社とNo.1

参照元:https://www.okta.com/jp/products/single-sign-on/

・GMOトラスト・ログイン
無料プランがあり、既存環境の変更をせずに使用できる唯一の企業